土曜日, 7月 08, 2006

ようやく退院

15日間の検査入院を終えて昨日漸く退院した。

そのまま、新宿の会社にいって、夜までいて難問が
たまっていることを知って一段とクラクラして、そのまま
大学時代の友人達の飲み会に顔だけちょっとだして
すぐ帰ってきた。

ここまで時間かけてたくさん検査するとは入院するまで
わかってなかった。

入院中はしょうがないので、読書とテレビにばかり
時間を使っていた。

入院した病院のお医者さん達の説明や対応をみていると
この病気にとても詳しく、医学全般にもとても詳しく、
かつ丁寧に、慎重に対応してもらっているように思えて、
頼りになりそうだった。
(まあ結局は病気がよくなるかどうかなんだが)

その病院のお医者さん達は説明が一貫性があって、
何をきいてもかなり説得力のある回答をくれて、
おまけにいつも親切なので、こちらが逆に恐縮してしまった。

外出できたときに、24時間継続して心電図を図る機械(ホルター心電図)を
つけたまま、おもわず、ビールをジョッキに2杯飲んで、病院かえってそれを
正直に担当医にいったら、表情がサーと目の前で暗くなるのだけど、
「それは検査結果に影響がでるからまずいですね」というだけで
全然怒らないので、非常に恐縮してしまった。

ともかく若いお医者さん達は特に熱心に働いていて
頭が下がる思いだった。

さらに看護婦さん達も立派で、あーあこの人たちは
きちんと世の中の役に立つ仕事やっているなあ、
俺もそういうことやらなくちゃあなあと。

それだけレベルの高い大学病院のためか
同室の患者さん達は難病や重病の60代の
人達であった。

それでも僕に明るく振舞ってくれるのだけど、
見舞いにきた奥さんとついエレベーターで
話したりすると

「あれで、よく泣いているんですよ」
と、奥さんにはモロバレなのであった。

またそんな自分が大変な状態の患者さん達が

「**(私)さんはまだ若いんだから、きっとよくなって
これから頑張れるよ」

と僕が退院するときに励ましてくれて、僕はなんと
言ってあげられるのか困ってしまい。

「イヤー仕事も病気もなんとかなると思ってやるしかないですよね」

なんてどうでもいいような、言葉しか思い浮かばないのであった。

今回の入院では退屈なときに特に、自分の21年と9ヶ月前の
長い入院生活を思い出した。あの時は病気で自分がどうなるかとか
もっと深刻に、あれやこれや考えたり、自分の不運を嘆いたりしたが、
今回は、「あーあもう しょーがない、なるようにしかならない」
とかなり達観してきた。
(まあそれほど深刻な状況でもないらしいからかもしれんが)

21年前の入院生活のとき、よく見舞いにきてくれていた大学時代の
奴らの顔を見たくなって、昨晩の飲み会に飛び入り参加したが、
もう酒はのまなかった。

それに21年前あんなに悩んだくせして、それからの21年間
悩んでいたことこととは全然関係ない人生で、そのころ悩んで
いた病気は完全に治っていた。

それに、こないだのブログで子供の授業参観で涙がでたことを書いたが、
まるっきり自分自身ののことでは涙なんかでやしないのであった。

自分に不思議なくらい親切にしてくれた人のことで泣くことは
あっても、自分自身のことでは泣く気にもなれない。
悲しくもない。なんでだろ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

退院おめでとう!

でも先に退院する側は長期入院している人になんて言ってあげたら良いのか本当に悩みますよね。とっさに出た一言が返って相手を傷つけてしまうのではないかと思ってしまうので、僕はニヤリとにやけるぐらいしかできないかなぁ。

ま★

匿名 さんのコメント...

おめでとうございます。

結局、お酒はダメなんですよね。
退院祝いをやるべきか、どうか悩みます。

-shig