バーンナイトの様子
バーンナイトは朝までやっていた。
佐藤信哉さんと、色々な話ができて、とても楽しかった。
21年前というのは僕の記憶違いで、19年と8ヶ月前だった。
えらくハンドルの曲がったXT250で参加していた
奴がいたことを覚えてくれていた。
そんなことくらいがこんなに嬉しいのは、
結局、男(自分が認める)に覚えてもらっているのは特別なことだからである。
色々な話をしたので、全部は書けない。一番印象的だったことを書く。
佐藤信哉さんのところには、色々なメーカーから、
スポンサーのオファーがくるのだそうだ。
でも彼は、全て断ってしまう。
別に、金が余って困っているわけではない。
オイルメーカーからの宣伝のお願いも断ってしまったのだそうだ。
私「信哉さんが本当に推薦できると思う製品なら、
それを宣伝してくれて全然問題ないじゃないですか。」
信哉さん「例えばさ、ワコーズ(ここのオイルは評判いいらしい)
のオイルをさあ俺が宣伝したとする。
そうするとさあ、俺はワコーズの人間になってしまう。」
それを、もう50代のはずなのに、全く濁りがない瞳と全く少年のような屈託のない
表情の佐藤信哉が話してくれると、シビレタ。
どこの企業からも自由であること。それは佐藤信哉にとって、
金には代えられない価値のあることだということなのだ。
(もっとも、将来どっかの製品宣伝しても、僕は彼を尊敬し続けるけど)
これだけ、世の中のほとんどの人が、金を命の次くらいに大切にしているのに、
佐藤信哉にとっては、自分がどの会社にも依存しないで、自由に思ったことを
発言し続けることのほうが、ずっと大切だということなのだ。
その精神は、バイクにを愛する気持にも通じているのだと思う。
自動車にぶつかれば、圧倒的に不利な立場で、
バイクに乗り続けるのはただ、それが好きだからだ。
損得だけで考えたら、バイクなんていつまでも乗っていられない。
でも好きだから乗り続けるのです。危険でも。
佐藤信哉さんの表情も面構えも、雰囲気も、約20年前と
全然変わってなかった。
若いときからずっと読んできたバイクや林道についての
記事を書いてきてくれた人が、今も昔と同じ、空気のまま
そこにいてくれるだけで、どれだけ嬉しいことだろう。
バイクを通じて知り合った人達と、今は連絡もつかなく
なってしまったり、しているなか、それを強く感じた。
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