土曜日, 12月 25, 2010

7年間走り続けているライダー

よく散歩している多摩御陵への参道の
欅並木の道で、綺麗なCB750を見かけた。

綺麗なだけでなくて、カラーリングのセンスもよく
走りこんでいるのに、とても良い状態で綺麗にのっている
ようにみえて、そのバイクはオーラを発しているように見えた。

持ち主らしき人が現れた。頭も薄くなり、残った髪の毛も白髪で
小柄で、姿勢がピシッとしている男性がきたので、

「綺麗なバイクですね」

と話しかけたら、そこから、一時間以上その人の話をきいた。

会社経営を7年前の57歳で引退して、それから
毎日バイクに乗って日本中を旅してきたというのであった。

それも、初めてのったバイクCB72から今まで乗ってきた
16台のバイクを大切に保管しているのだそうだ。

そのための大きな室内駐車場も自分が保有する
ビル(マンション)の一階に用意したとのこと。

ビルを8つもっているのだそうだけど、
一昨日も雪がふってきたからバイクで青森からかえってきたと
普通のことのように話していた。

平均して3ヶ月で1万キロのペースでこの7年間走り続けているのだそうだ。

毎年6月には北海道にいき、6月の北海道が一番良いといっていた。

野宿は一切しないで、旅館と温泉を巡っているのだそうだ。

10代のころのバイクへの憧れをはなしてくれたけど、
きいていると、そのころの憧れがその強さのまま今も持っていて、

そのまま64歳の今も走り続けているようなのだ。

一生、走り続けることを、少しもうたがっていなかった。

ただ、これから、だんだん排気量の小さいバイクにのる
時間を増やしていくといっていた。

もう走ってない国道はないとまで言い切っていた。

それだけ走っても、バイクで走るのが楽しくてしょうがないらしいのだ。

一生懸命頑張ってきたらしい仕事への未練は全然ないとのことだった。

バイクの集まりには一切参加せず、自分で好きなように一人で走り続けたいとのことだった。

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