失敗して、情けない状況にいるときは心もつらいし、
何も良いことなんてあるわけないと若いときは思っていたのだけど、
そうでもない。
記憶をたどると、
嬉しかった記憶も、
辛かった記憶も、
苦しかった記憶も、
そのときの感情の絶対値が大きくて、
その感情の中で挫けずに前に進もうとしている自分が
大切だったんだなあと感じられる。
自分が良い状況にないときの方が、
会った人が心を打明けて、その人の人生で一番記憶に残っている
辛かったこと、嬉しかったことを話してくれる。
苦労してきて、それでも挫けずに頑張っている人ほど、
話に深みがあり、心からの思いやりがあり、
僕を励まそうとして、プライベートなことや秘密の話を
してくれる。
僕より遥かに苦労したことのある人が、
僕程度の人間を励ますために、
今まで話さなかった話をしてくれて、励ましてくれる。
僕は失敗や辛い状況を経験しなければ、
そういう有難い人達の心の優しさに接することも
理解することもできなかった。
他の人の魂を感じるほどに本音で話してもらえる
というのは貴重なことだ。
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