「がんばれ元気」はベタな漫画だ。
連載されていたのはもう30年以上前のことだろうか。
ボクサーの父ちゃんと2人きりの生活してボクサーの父ちゃんが
試合の後遺症で死んじゃって、その父ちゃんとのチャンピオンへの
夢をひきついだ主人公の「元気」がその夢に向けてひたすら
がんばるマンガだ。
このマンガがまたコンビに向けのペーパーバックみたいな
本で復刻された。
僕はそれを読んでまた泣けてしまった。
そんなあまりにもベタなストーリーのどこにそんなに
引き込まれてしまうのだろう。
(すぐなぜかを考えるのは自分の悪い癖だけど)
自分自身がもう父の死んだときの歳より上になってしまったのに、
つらいときは何度も何度も父と過ごした瞬間を思い出す。
元気には純粋な心から達成したいゆめがあるのに
僕にはない。
マンガと自分の実生活を比べてもしょうがないことも理屈ではわかっている。
お金を得るための仕事なんて空しくてしょうがない。
心から達成したいゆめを持たずに生きている空しさへのやりきれなさと
子供自体の純粋さを思い出させてくれるストーリーと
父への無条件の憧れを共感させてくれるストーリーと
そういうものをまとめて持っているマンガだ。子供のとき
読んだのと違う感じがした。
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