何度かかいたビルの管理人さんに(もう会うことないか)と
思っていたのにまた偶然あった。
スクーターを止めて、歩道で一休みしていた。
もうすっかり、頬もこけていて、凄くつらそうだった。
相続問題でもめていて、ユックリ出来ないこと。
奥さんは9月にもう亡くなったこと。
ちょっと話してとても気になったのだけど、
僕も急ぎの用事があって何時までも立ち話もできなかった。
スクーターのスタンドを立てることすら、もうなかなかできないようだった。
容貌も顔色ももう末期がんの患者のようだった。とてもつらそうで
さすがの管理人さんももう明るい顔はできなかった。苦しそうだった。
どうみても入院していなければいけないように見えた。
苦痛だか身体がつらいのだか、表情を歪めたままだった。
いくら突き抜けるように明るい人でも、こればっかりはどうにもならない。
そのつらそうな表情が何時までも脳裏に焼きついた。
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