木曜日, 10月 04, 2007

円キャリー取引っては何時まで続くのか

外貨崩落」という本を読んだ。

7月のサブプライムローンで一気に日本円がほとんどの
他の通貨に対して瞬間的に上がったのが、何故なのか、
不思議で理由を知りたくて、いくつかの本を読んだり自分なりに考えたりした。

でもこの外貨崩落という本を読んでもそのものずばりの回答となるような
ことは書いてないように思えたので自分で考えてみることとする。

これだけ円の金利が安ければ、円を借りて、他のまともな金利の通貨を
買えば、金利差で儲かるのはあったりまえのことで、
それを最近流行のFXとかつかって、レバレッジをかけて行えば、
そのレバレッジの倍率に応じて、金利差かける倍率で儲かるから
多くの個人、法人(ヘッジファンドとか)がこれに参加しているということ
らしくそれはわかる。

それではなんてサブプライムローン問題が起こると急に円があがったのか。

多くの人が円キャリー取引をやめようとしたかららしい。

じゃあなんでサブプライムローン問題で円キャリー取引をやめようとするのか。

金融システムに不安を感じると この円キャリー取引をやめておいたほうが、
安全だと感じるかららしい。

じゃあなんで金融システム不安を感じると円キャリー取引をやめたほうが
良いとおもうのか?

別に、円を借りたまま、その借りた分で他の通貨をもったままにして
おくと何がまずいのか?

ましてや、円より、ドルやユーロでもっておいた方が、安全かもとは思わないのか?

そこんとこがよくわらないのであった。お馬鹿な私。

でもどうも、金融不安がおこると、ともかくこの業界の人がいう
ポジション(円を借りてドルを買っておくとか)を解消したくなるものらしい。

解消しても、解消した分をどっかの通貨でもっていれば、それも不安で
ないのかとおもったりもするのだけど、おそらくは金融不安のなかでは、
なるべく単純な形でキャッシュ(貸し借りのない)をもつか、
金(ゴールド)あるいでももっていたくなるのかもしれない。
こういうことやっている人たちは。

それで、世界中のたくさんの円キャリー取引をやっている人たちは、
サブプライムローンを引き金に、やばい、通貨の貸し借り解消しよう。
なるべく早く。ということでこういう動きになるということらしい。

ということであれば、今円キャリー取引で儲けている人達も
儲けたまま終わることができる人はそう多くないといことになるようだ。

おいしい話は何時までも続かない。きっとこの分野もエネルギー保存の法則みたいなものが
あって、誰かがもうければ誰かが損するのだろうから。

市場自体が拡大し続ければ、エネルギーが増大しているようにもみえるけど、
それはそれで、増大しつづければ、不安定になってしまうようにみえる。
過剰流動性というやつかな。

でも僕のようにそれを傍観している人は儲ける可能性すらない。

でも中途半端にこの分野に入る気にもなれないしねえ。
とりあえず、この分野の本もっと読んでみよう。

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