風邪で体調すぐれず、遠出する気にもなれないので、
娘達をつれて、近所のビクトリアとイトーヨーカドーに
いってきた。
ビクトリアでは、娘二人がスキーウェアの試着を始めたら
もうすっかり ”買うのが当然、買うのが自然”という状況に
なり、まあいいかと買ってしまう。俺も甘い親父である。
買ってから、娘達は「パパありがとうねえ」と何度も言って
態度が急にまえより親密になるのであった。
昔、娘を公園につれていくときに、まだ3歳くらいのこどもが
バッグを(必要なくても)もって行きたがったことがある。
そんなことをしたがる男の子はいないだろう。
長いこと、同じようなブランド物の(高い)バックをいくつも
欲しがる女の心理が全くわからないまま、
金がなくても買わされて気持ち悪くなってしまったことも
一体何回あったことだろう。
今でもその心理の理由はわからないが、自分の娘達をみて
わかったのは、それが本能に根ざしたかのような非常に
根源的なものらしいということだ。
ふとこんなことを想像してみた。
あるところに、とても美しい女性がいた。
彼女はつらい過去を背負っていて、その心の傷を癒すように
身障者へのボランティア活動をしていた。
生活は質素そのもので、服装も質素なのだが、
彼女そのものがもっている、心の気高さと
眼差しの真剣さが見るものの心を捕らえてしまう。
男はそんな彼女をみているとこちらから、自発的に何かを
プレゼントしたい気持ちに駆られてしまう。
でも彼女は男からのプレゼントを何も受け取ろうとしない。
そんな女性は、想像の中にしかいないんだろうね。
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